第21章 祐衣、もう一度助けてくれないか?

ドアが開き、艶めかしい肢体の女が入ってきた。

さすがの福田祐衣も、我が目を疑わずにはいられなかった。

山田悠子!?

この期に及んで、まだこの家に足を踏み入れる度胸があるというのか!?

だが次に起きた出来事は、彼女の驚きを呆れ果てた沈黙へと変えた。

ソファの上で絡み合い、貪るように口づけを交わす井上颯人と山田悠子を見て、福田祐衣は初めて世界そのものを疑いたくなった。

こんな状況下で、よくもまあ盛れるものだ。

福田祐衣は深い無力感を覚えた。あまりに目に毒な光景に、彼女はさっさと自室に退避することにした。

十分ほど経ってから、彼女は再び部屋を出た。

階下では案の定、事は終わってい...

ログインして続きを読む